暗号通貨Augur(オーガ/REP)の将来性・特徴・利用方法|群衆の知恵を用いた予測市場プラットフォーム

Augur(オーガ)

Augur(オーガ/REP)とは、イーサリアムブロックチェーンを活用した分散型予測市場(先物市場)プラットフォームです。

選挙の予測や自然災害、相場の下落などのイベントに対するヘッジ、天気予報、企業の販売戦略など未来予測のツールとしての活用が考えられています。

予測市場とは?という方は下の記事をご参照ください。

本記事ではAugur(オーガ)の簡単な使い方の説明とAugurの特徴、予測の方法、将来性について説明します。

Augur(オーガ/REP)の最新価格・相場・チャート・評価


Augur(オーガ/REP)の特徴

まずはAugurの使い方を通して予測していく一連の流れを理解していきます。

Augur(オーガ)で予測する一連の流れ

1.Market Creation:まず予測したいイベントを選ぶ

まずは予測したいイベントを選択します。次の大統領選の結果予測でも良いし、会社の新商品の販売予測でも大丈夫です。情報源は常識的なことでも良いし、特殊な事例でも良いようです。

次にマーケットを作成した人に支払う手数料を設定します。この手数料は、取引を行う人が支払う仕組みのようです。

最後に、マーケット作成者が2つのbondを作ります。一つはvalidity bondで、もう一つはno-show bondです。

validity bondは、無効な場合を除きどんな結果を提示しようともマーケット作成者へETH(イーサ)が支払れます。これはマーケット作成者がきちんと働くようにするインセンティブとして機能します。

no-show bondは、マーケット作成者へAugurのトークン「REP」で支払われます。イベント終了後の3日間でレポートを提出することで報酬を受けとることができるようです。

2.予測したいマーケットをつくる

予測をしてみたいマーケットがすでに作成されているのならば、わざわざ作らなくても大丈夫です。そのマーケットリストを選択してください。なかった場合は新しく作成しましょう。

3.票(Shares)を売り買いします。

選んだマーケット内で参加者がイベントの結果を予測しながらshares(株や票みたいなもの)を売り買いして、イベントの結果を取引を通して予測していきます。つまりは人を通じて予測するということですね。

4.レポーターが結果を報告

予測していたイベント終了後に、その結果を報告します。もしその結果報告に同意しない場合は異議申し立てをすることもできます。

5.予測が当たっていれば支払いが行われます。

マーケット終了後に、結果を当てたsharesを持っているユーザーに、市場契約に沿って自動的に支払いが行われます。

以上がAugurの予測方法、使い方の一連の流れです。ざっくり理解すると人為的な事前投票によって統計を取っていくということですね。つまり「群衆の知恵」を用いた市場予測ということです。

James Surowieck氏著「The Wisdom of Crowd」(邦題:みんなの意見は案外正しい)にあるように、多様性のある群衆が未来予測をすると予測の精度が高まるという理論を元にした考え方です。ビッグデータ×AIのようなインターネット上から膨大な量の情報を取得して、統計データを元にするわけではないので、予測データとしての正確さを求めるならAugurプラットフォーム上にいかに多くのユーザーが集まるかがポイントになりそうです。

当たりshares所持者への報酬支払いが人を集めるためのインセンティブとなりそうですね。

ブロックチェーンを利用することのメリットは、非中央集権型ですのでデータの結果に信頼性があることや取引の低コスト化、既存の金融システムに参加できなかった層を取り込むことができることなど期待できそうです。

Augurを実際に使用してみたい方は下の記事を参考に、まずは登録をしてみてください。

Augurのトークン「REP」

Augurのトークン「REP」はマーケットの予測をするときや、イベントの結果に対して異議を唱えるときなどに使用されます。

また不正なくきちんとレポートしたレポーターに対しての報酬としてREPが支払われます。※Augurでレポートする人をレポーターと呼んでいます。

Augur(オーガ/REP)の詳細

発行上限枚数:11,000,000 REP

公開日:2016年3月14日

公式サイト:https://www.augur.net/

ホワイトペーパー:Augurホワイトペーパー

Augur(オーガ/REP)の評価

Augurのニュース

Augurと0xの両方のプロトコルを用いたVeilというAugur上の市場予測プラットフォームが2019年1月15日に誕生!

詳細と使い方について

Augur上にシンプルなインターフェイスの市場予測プラットフォーム「Guesser」2019年1月30日誕生!

2019年4月17日、仮想通貨(暗号資産)取引所コインベースにてREPの取り扱いを開始

Augur(オーガ/REP)の将来性

歴史的に先物取引、ギャンブルなどの予測市場は中央管理者によって管理されていることが多く、胴元である中央管理者が賭け金のうち何%かを得て、その残りを勝者へ渡すという仕組みになっています。このうちの何%が渡るのかを示した指標が還元率です。

仮に胴元がいなければ還元率100%になり、賭け金100%が勝利したユーザーに分配されます。しかし、実際は不正を防ぐという役割を担う信用のおける胴元(中央管理者)が必要になるので、その管理費等として賭け金の数パーセントは胴元へ渡るようになっています。確率論的に考えるのであれば、還元率100%以下ならば長い目で見れば負けます。あくまでも理論上は、なので、大抵は負けるようになっています。

日本のギャンブルは還元率が低い?

日本のギャンブルの還元率は世界的に見ると低いと言われていますが、競馬などを見るとどの国でもだいたい70〜80%くらいで、日本も同じくらいです。ただし地方自治体が管理するギャンブルの代名詞「宝くじ」は、イメージ戦略が巧みでギャンブルではないかのようなフリをしていますが、還元率は40〜50%くらいの低還元率ギャンブルです。これが別名「愚か者に課せられた税金」と呼ばれる所以です。サッカーくじの「toto」も50%前後しかありません。ちなみに宝くじよりも印象が悪そうな日本のパチンコの還元率は80〜85%もあります。

ブロックチェーンの分散型管理システムを活用することで、予測市場における中央管理者をなくす

Augurでは上記のような既存の予測市場に対して、中央管理者をなくし、ブロックチェーンを利用することで非中央集権的な仕組みを予測市場に組み込んだプラットフォームです。そのため、既存のギャンブルに比べて還元率が高く、フェアな取引ができるようになっています。

Augurはギャンブルなのか?市場予測ツールなのか?

本質的には未来予測のための占い(Augurとは占い師の意)プロトコルなので、そちらでの活用が進めば保険などの先物市場の価格決定などに役立てることができるかもしれません。
しかし日本国内からの利用に関しては賭博罪や賭博場開張図利罪に該当する恐れがあります。特に賭博場開張図利罪に関しては、電子空間が賭博場といえるのか見解が分かれるところだと思うので、今後の動向に注意を向けていた方が良さそうです。