Aurora(AOA)は2018年に行ったICOで発足されたばかりのまだまだ若い仮想通貨プロジェクトです。しかし、時価総額は2018年11月現在38位とかなり上位に食い込んでいます。
Aurora(オーロラ)の特徴は、コンセンサスアルゴリズムにDPoS+BFTを採用している点や、ゲーム、ビックデータ、AI、IoTなどの幅広い業界をつなぐことができる迅速で拡張性の高いマルチチェーンの提供、独特のマイニング方法、安い手数料等々…です。「オーロラのように輝く鮮やかなブロックチェーンワールドを築く」というAurora(オーロラ)のコンセプトがその特徴を示しているようですね。
本記事ではそんなAurora(オーロラ)の仕組み、特徴について説明します。
Aurora(オーロラ/AOA)の最新価格・相場・チャート・評価
Aurora(オーロラ/AOA)の特徴
Aurora(オーロラ)の仕組み
DPoS+BFTコンセンサスメカニズム
Aurora chainはDPoS+ BFTを認証方法として採用しています。
DPoS(Delegeted Proof of Stake)は処理スピードが速いことで知られているEOSなどでも採用されている認証方法です。簡単にいうと、トークン保有者の中から代表者を選んで、その人に取引を認承してもらうという方法を採用しています。事前にトークン所有者で決めた代表者に認証作業をしてもらうだけなので、PoWのように暗号を解く作業を必要とせず、迅速に処理することができます。
BFT(Byzantine Fault Tolerance)とは、簡単に言うとビザンチン問題に耐性がありますよ。ということなのですが、このBFTをDPoSに加えることで、フォークするリスクを軽減することができます。
スマートコントラクト:複雑な契約を自動処理
スマートコントラクトといえばイーサリアムが実装していることで有名ですが、Auroraにもスマートコントラクトが実装されています。開発言語はイーサリアム 同様にSolidityを利用していますが、将来的にはJave、Go、C++に基づくスマートコントラクトに対応するようです。
マルチチェーン並列技術:TPSの高速化
Auroraはマルチチェーン構造をとっているため、ビットコインのように一本のブロックチェーンで成り立つシングルチェーン構造よりもトランザクションを効率的に処理することができます。
立体的なP2Pネットワークにより、クロスチェーンコンセンサスシステムを実現しており、スループット(TPS)を向上させています。ですので、チェーンの数を増やしていけば、無限にブロックチェーンの能力を向上させることができます。
アップグレード時にハードフォークする必要がない。
ブロックチェーンを一度リリースした後に、ハードフォークさせずにアップグレードすることは難しいとされていますが、Auroraは柔軟性のあるLLVMコンパイラで、ブロックチェーンコードとコントラクトスクリプトをまとめ、古いバージョン上に新たなブロックチェーンをアップグレードさせることができます。
セルフグルーピング機能と独自マイニングメカニズム
セルフグルーピング機能をオンにすると、ネットワーク内の特定のノードが他のノードをまとめたクラスター群(コミュニティ)を形成します。このグルーピングされたクラスター群がトランザクションの検証作業を行うので、各ユーザーのデータストレージコストを削減させることができます。
また、マイニングの方法も独特で、クラスタ群の検証作業に協力する(貢献度)ことで、報酬が与えられる仕組みになっています。こうすることでユーザーが積極的にコミュニティへ参加するように促しているようです。
安い手数料
AOAトークンの基本手数料は0.0001AOAです。2018年11月現在1AOAあたり約2.5円(JPY)なので、手数料は0.00025円という驚きの低価格です。ただし、Auroraプラットフォームが攻撃された場合は、それを防ぐために手数料が高騰する場合もあります。
Aurora(オーロラ)アプリケーションの応用
上記で示した通り、Auroraはとても優れた仕組みを有しています。この仕組みを利用してオーロラが実現させようとしていることに下記のようなことが考えられています。
- DAppsゲーム
DAppsゲームといえば、イーサリアムやEOSなどのプラットフォームが有名ですが、AuroraでもDAppsゲームを作成することができます。
ブロックチェーンを利用してゲームを作成することのメリットは、ゲーム内トークン(取引やアカウント決済などに利用)を作成できることやゲームデータをブロックチェーン化させることで、ゲーム内のアイテムやキャラクターを資産として扱うことができたり、ゲームルールをブロックチェーン化させることでゲーム開発者やオペレーターによる恣意的なルール変更を防ぐことができます。
- IoTのためのアプリケーション
現在のIoTシステムは、中央集権的なネットワーク管理者を利用していますが、スマートコントラクトを実装したAuroraであれば分散型IoTシステムを構築することができます。
- AIや天文学などのハイテク分野への応用
- サプライチェーンへの応用
透明性の高いブロックチェーンを利用することで、サプライチェーン全体のデーターフローを関係者全員で共有し、問題点の洗い出し等々の管理を効率化させることができます。
Auroraのロードマップ
- 2018.3:Auroraの稼働開始、スマートコントラクトを実装したオンラインプラットフォームと同期しました
- 2018.5:アプリケーション分離技術とステレオネットを改善し安全性と動作速度を改善しました
- 2018.12:マルチチェーン並列処理、クラスタグルーピング機能、ブロックチェーンのアップグレード技術を完成させ、100以上のアプリケーション、ブロックチェーンプロジェクトを実現させる予定
- 2019年以降:量子耐性を実現予定
Aurora(オーロラ/AOA)の詳細
発行上限枚数:100億AOA
承認方法:DPoS
公開日:2018年6月
公式サイト:https://www.aurorachain.io/
Aurora(オーロラ/AOA)の評価
Aurora(オーロラ/AOA)の将来性
Auroraは2018年に誕生したばかりのまだまだ若い分散型プラットフォームなので、まだあまり認知されていませんが、プラットフォームとしての仕組みはとても魅力的です。手数料の安さ、DPoS、マルチチェーンによる処理スピードの速さ、様々な業界をつなぐ技術等々、今後の発展が期待される新たなDAppsプラットフォームとして注目しても良いのではないでしょうか。今後どのようなプロジェクト、DAppsが生まれてくるのか楽しみな仮想通貨の一つです。
おすすめ取引所
国内での取り扱いだけでなく、海外での取り扱いもまだ少ない通貨です。今後、海外大手取引所などに上場する可能性はありますので、流れてくるニュースには要注目です。
- Kucoin
- Bitinka