Cardanoは、もともとオンラインカジノやオンラインゲームなどを主としたプラットフォームとして開発されました。現在は支払い手段や独自トークンの発行、Dapps開発など他の用途でも使用できるように開発が進んでいます。
ADA(エイダコイン)は、Cardanoの独自通貨のことです。
Cardanoプロジェクトは、「カルダノ財団、IOHK、Emurgo」の3社が中心となって、技術開発、普及活動、プロジェクト推進を役割分担して行なっています。
ADAコインには、詐欺疑惑や、開発目的の一つとしているオンラインカジノが現行の日本の法規制に引っかかるなど、普及させるために今後乗り越えなくてはならない課題がいくつかあります。
そのような背景を持っているADAコインではありますが、イーサリアムの元CEO Charles Hoskinsonが開発に関わっていることもあり、技術面で注目を浴びている仮想通貨でもあります。
本記事ではCardano(ADA)の特徴、将来性について説明します。
Cardano(ADA)の最新価格・相場・チャート・評価
Cardano(ADA)の特徴
特徴1:独自のスマートコントラクト言語「Plutus」
元イーサリアムの開発者が関わってるので、イーサリアム で実装されているスマートコントラクトに似た機能をもつ「Plutus」と呼ばれるスマートコントラクト言語を採用しています。※イーサリアム のスマートコントラクト言語は「Solidity」です。
Solidityと比較すると、安全性、安定稼働という面で優れているようです。
特徴2:独自の承認システム「Ouroboros(ウロボロス)」
PoS(Proof of Stake)のアルゴリズムを基にした、独自の承認システム「Ouroboros(ウロボロス)」を実装しています。
PoSとは、コインの保有数と保有期間を掛け合わせた「Coin Age」に応じて、取引を台帳(ブロックチェーン)上に記録する承認者を選ぶシステム(コンセンサスアルゴリズム)のことです。PoWと比較すると、コンピュータにかかる負担が減少するので、マイニングコスト削減やマイニングのしやすさといった特徴を持っています。
ウロボロスには、PoSの特徴に加え、委任機能などの機能実装や追加ができるようになっています。
特徴3:サイドチェーン
サイドチェーンとは、メインチェーンに接続している、独立した別のチェーンのことです。
サイドチェーン上では、利用者が自分の用途にあった機能(承認スピードなど)にカスタマイズできるようになっています。万が一、サイドチェーン内でハッキングが起きても、メインチェーンから切り離すことができるので被害の拡大を抑えることができます。
特徴4:量子コンピューター耐性をもつ「BLISS署名」実装予定
ブロックチェーンといえば、ほぼ改ざんできないというセキュリティの高さで有名です。
なぜ改ざんできないと言われているかというと、コンピューターで膨大な量の暗号を解かないと改ざんができず、注ぎ込む電気代と、その結果得られる報酬が見合わないために、改ざんするメリットがないから実質改ざんは不可能と言われています。
しかし、「量子コンピューター」が誕生すると、話は別になります。量子コンピューターは、現在のコンピューターと比較すると約1億倍の演算能力をもつとされています。これまで時間がかかっていた暗号を解く作業を、あっという間に処理してしまう可能性があり、量子コンピューターが仮想通貨のセキュリティをたやすく突破してしまうのではないかという疑念が生じているのです。
ADAコインでは、「BLISS署名」と呼ばれる量子コンピューター対策の機能を実装予定しています。
特徴5:なぜ詐欺コイン?と呼ばれるのか
ADAコインが詐欺だと言われている理由は以下の3つが考えられます。
- ICOを開始した2015年9月当初の仮想通貨の認知度が低く怪しいものとして認識されてしまった。
- 広報活動にアフィリエイターや広告代理店を利用し、印象が悪かった。
- 当初の公開時期よりも半年以上遅れ、実現性のないプロジェクトなのでは?と不信感が強まったため
Cardano(ADA)の詳細
発行上限枚数:450億ADA(320億ADAは市場に流通、残り130億ADAはマイニングの支払いに充てられる)
承認方法:独自PoS「Ouroboros(ウロボロス)」
上場時期:2017年10月
運営元:カルダノ財団(運営・管理)、IOHK(技術開発)、Emurgo(広報活動)
公式サイト:Cardano公式サイト
Cardano(ADA)の評価
Cardano(ADA)の将来性
Cardano独自のデビットカードや日本国内にATM設置予定
ADAコイン運営団体であるカルダノ財団は、Cardano独自のデビットカードやそれに対応したATMの導入を既に発表しており、現在準備を進めているようです。
ロードマップによると、2018年度中に25台のATMを設置するそうです。
詐欺コインと呼ばれながらも、仮想通貨時価総額ランキングTOP10にランクイン
詐欺コインと呼ばれながらも、現在でも仮想通貨時価総額ランキングTOP10内にランクインしているのはADAコインの「セキュリティの高さ、技術力、貧困地域の復旧に力を入れている」などを見込んだ投資家たちが、買い続けたからだと言われています。
将来的にADAコインがコンビニ等のATMから日本円での引出が可能になれば、単なる投機対象ではなく社会的にも非常に実用性が高い仮想通貨となる可能性は十分に秘めています。
今後も注目される可能性は十分あるので、最新情報には注目しましょう。
おすすめウォレット
IOHKが開発したエイダコイン取引に必須の専用ウォレットです。今後は、ADAコインだけではなく、BTC、ETHにも対応予定です。
おすすめ取引所
- Binance
- Bittrex