仮想通貨Dash(DASH/ダッシュ)の将来性・特徴・詳細|数少ない実用性を伴った決済向け匿名通貨

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仮想通貨Dash(DASH/ダッシュ)の将来性・特徴・詳細|数少ない実用性を伴った決済向け匿名通貨

仮想通貨DASH(ダッシュ)は、2014年1月に公開された決済サービスの提供を目的とした仮想通貨です。元々はXCoinという名前でスタートし、その後はダークコイン(Darkcoin)、2015年3月25日に現在のダッシュ(DASH)に改名されました。通貨単位はそのまま「DASH」です。

DASHは、Moneroと同じく匿名通貨と呼ばれ、匿名性の高さや、支払いに特化したネットワーク、取引処理スピードの速さ、高いトランザクション処理能力、安い手数料、使いやすさ等を特徴としています。

普段の生活で使用できる実用性のある通貨として人気があり、ハイパーインフレを起こし法定通貨の信用度が低いベネスエラやジンバブエなどの国では特に注目されています。

Dash(DASH/ダッシュ)の最新価格・相場・チャート

Dash(DASH/ダッシュ)の特徴

特徴1:「Private send (旧Darksend)」を実装し、高い匿名性を実現!

DASHは、ビットコインなどのブロックチェーンを利用した一般的な他の通貨と比べて、匿名性が高いことを特徴とした仮想通貨です。このように匿名性が高い通貨を「匿名通貨」と呼び、DASHの他にも、Monero(モネロ)やZcash(ジーキャッシュ)などが有名です。

ビットコインなど他の一般的な仮想通貨が抱えるプライバシーの問題

ビットコインなど一般的な仮想通貨は、「誰が誰に送ったか」がわかるようになっています。この「誰か」は暗号化されたアドレスとして示されるので、個人情報がわかるわけではありませんが、このアドレスと個人情報が結びついてしまうと個人を特定できてしまいます。

非中央集権的でオープンな取引を行う仮想通貨では、管理者なしで不正をなくすために、世界中のみんなで監視しあう必要があるのです。

DASHはPrivate send(プライベートセンド)という匿名性を保持するトランザクション形式を実装させ、ビットコインが抱える個人の特定という課題を解消

DASHでは、Privatesendと呼ばれるトランザクション形式を実装し、コインミキシングと呼ばれるサービスに利用しています。コインミキシングは、グレゴリー・マックスウェル氏が提案した「coinjoin(コインジョイン)方式」をベースにした仮想通貨取引時の匿名化方法です。

coinjoin方式は「送金者1:受取人1」ではなく、「送金者複数:受取人複数」と共同支払いにすることで誰が誰に送ったのかわからなくするという仕組みです。

コインミキシングの匿名化方法は、複数のコイン送金情報を一度プールに集めて、プールの中で他の送金者の情報と混ぜあわせてから、受け取り側にコインが届くようになっています。

そうすることで、取引情報の追跡を困難にし、「誰が誰に送ったか」という履歴の匿名性を高めています。

匿名通貨Moneroとの違い

同じ匿名通貨のMoneroの場合は、「リング署名」と呼ばれる方法で送金時に取引情報を細かく分割してから、他の分割された情報と混ぜ合わせ送金します。

取引情報を分割するかしないかが両者の違いです。

特徴2:秒速!で送金できる実用性の高さ

Dashのトランザクション処理は高速なことで有名で、1〜2秒で承認され、クレジットカードと同じような感覚での利用が可能です。

InstantSendとAutomatic InstantSend

Dashでは更にそのスピードを向上させる「InstantSend(インスタントセンド)」という機能が用意されています。

インスタントセンドは、はやく送金したい時にだけ追加の料金を支払うことで選択的に利用できます。

本来は追加の料金を必要とするインスタントセンドですが、「Automatic InstantSend(オートマティックインスタンセンド)」と呼ばれる機能もあります。これにより、トランザクションがごく単純なものである場合、自動的にインスタンスセンドへのアップグレードが追加の手数料なしに行われます。

特徴3:ブロック報酬の行方

Dashのブロック報酬は3つのコンポーネントへ分割されます

1:マイニング

ネットワークをセキュアに保つためのマイニング報酬へ45%が割り当てられます。

2:マスターノード運営者へ

ブロック報酬の45%はマスターノード運営者へ分配されます。

マスターノードはブロックチェーンのコピーを保持し、ネットワーク全体でメッセージの受け渡しを担っている重要な存在です。Dashのトランザクション処理にスピード感があるのはこの報酬のお陰ともいえるでしょう。

3:プロポーザルシステムへの配分

残りの10%は、プロポーザルシステム(proposal system)へ割り当てられることになります。これはDashが開発者へ継続的な財源を提供するためのシステムです。

開発者がこの資金を受け取るには、ネットワークへのプロポーザル(提案)を行う必要があり、それぞれのマスターノードが1票ずつ持つ投票に提案が承認されるかが決まります。

イベントでの登壇などで有名な開発グループであるDash Core Group, Inc.も例外ではなく、資金を得るためには他のグループと同様にこの投票により票を得る必要があります。

この資金は1ヶ月に1度、スーパーブロックが生成されるサイクルで生成されることになります。承認されなかった場合は、報酬となる資金は生成されません。このため、ICOなどの手法で一気に資金調達し、大金を集中的に管理する場合と比較するとハッキングに耐性があると言われることがあります。ちなみに承認された提案も、達成されなかった場合は資金の支払いは継続されないため、プロジェクトは計画的に目標を達成する必要があります。

この報酬システムはDashに貢献する開発者間に競争を生むことになるため、よりスピード感のある開発が行われることが期待できます。

また、開発者グループは、報酬であるコイン(Dash)の価値が高まった場合、次回の報酬の請求をやめることもあります。逆に価値が低くなるとまた請求を開始するなど、資金面では効率的な割当が可能になっています。。

ノード?マスターノードとは??

ちなみに、ノードとはネットワークに参加している各々のコンピューターのことです。ブロックチェーンではこのノードの中から、承認者を選び、取引を記録してもらっています。この承認者選びに手間暇がかかり効率的ではないので、マスターノードという管理者を利用してその手間を省き、処理スピードをあげています。

マスターノードには、ブロック報酬の45%が与えられます。そんなマスターノードになるためには担保として「1,000DASH」が必要となります。

特徴4:スケール可能なプラットフォーム

2019年5月時点で、Dashのネットワークがトランザクションを伝達する速度はBitcoinの約100倍です。

ブロックサイズの上限は2Mbなのですが、アリゾナ州立大学の調査では最低でも10Mbまでの拡張は可能だということです。

ブロック生成の頻度(ブロックタイム)はBitcoinの4倍の2分半であり、結果として、現状Bitcoinの8倍の処理能力を達成していますが、容易にこれを40倍までスケールさせることが可能となっています。

Dash(DASH/ダッシュ)の詳細

発行上限枚数:2,200万DASH

承認方法:PoW(Proof of Works)

公開日:2014年1月18日

サイト:DASH公式サイト

Twitter:公式Twitter

Dash(DASH/ダッシュ)の評価

Dash(DASH/ダッシュ)の将来性

デメリット:匿名通貨に対する規制が厳しくなる可能性があるため、先行きは不透明

世界的に仮想通貨全般に対する規制が施されている中で、匿名通貨に対する規制は厳しいものになる可能性が高いです。なぜなら、「誰が誰に送ったのか」がわかりづらいという特徴をもつがゆえに、反社会勢力などに悪用されてしまうかもしれないからです。

コインチェックが取り扱いをやめた他に、韓国のKorbit取引所もDASH、Monero、Zcashの取り扱いをやめました。今後、規制の問題にどう対処するかが課題となりそうです。

メリット:実用性のある仮想通貨として、南米(特にベネズエラ)などでユーザ拡大を図る

Dashは暗号通貨に適したユースケースに特化する戦略をとっています。具体的には下記のような国や領域、人を対象とする戦略です。

  • ベネズエラなどインフレーションが発生している国
  • スポーツゲーミング(ファンタジースポーツなど)やe-sportsなど、時間的な成約のある賭け
  • 暗号通貨のトレーダー

このためベネズエラではDashは2000から3000の商店で利用されており、この中にはベネズエラ最大のデパートも含まれています。トランザクション処理の速さから、他の通貨では不可能な店頭(Point of Sale)での使用にも耐えうるのです。

また、DASHは自動販売機やATMなどの決済手段にも採用されている数少ない仮想通貨の一つです。DASH EVOLUTIONというプロジェクトで、誰でも簡単に利用できるような決済システムを開発しています。

2018年8月28日に南米のKripto mobileと提携。ウォレットとアプリをプリロードされた携帯電話を発表し、初心者でも簡単にDASHで決済ができる環境を整えようとしています。

2018年11月4日には実際にベネズエラでSMSペイメントサービスを開始しはじめました。今後さらに、DASHの利用価値が高まる可能性があります。

南米でのユーザー拡大を図っているので、実用性という面に着目しながら、今後の動向を見守りましょう。

Dashニュース

2019年4月 テレグラム経由でDash送金可能に
ZENISM
ZENISM
https://zenism.jp/news/dash-text-telegram/2019/04/27/

おすすめ取引所

国内ではコインチェックが取り扱いをやめたので、現在は海外の取引所を利用するしかありません。以下、取り扱いのある大手海外取引所です。

・Binance(バイナンス)

・Bittrex(ビットレックス)

・Poloniex(ポロニエックス)