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仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の将来性・特徴・詳細|元祖イーサリアム はIoT分野で活路を見出せるか?!

仮想通貨Ethereum Classic(ETC /イーサリアム ・クラシック)とは、ざっくりいうと、一昔前のイーサリアムのことです。

現イーサリアムとイーサリアム・クラシックは元々は同じイーサリアムだったのですが、あるハッキング事件をきっかけにその袂を二つに別つことになりました。

一昔前のイーサリアムなら、最新のイーサリアムの方がいいじゃん!と普通は考えてしまうと思うのですが、クラシックにはクラシックなりの存在理由というものがきちんとあり、ただの過去の遺物というわけではありません。

本記事では、そのイーサリアム・クラシックと現イーサリアムの違い、その将来性、特徴について説明します。

仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の最新価格・相場

 

 

仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の特徴

仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の誕生の歴史的背景

全てのはじまり|The Dao事件

The Dao事件とは、イーサリアムプラットフォーム上のプロジェクト「The Dao」の脆弱性をついたハッキング事件のことです。被害額360万ETH(約50億)を不正に送金されてしまいました。

この事件に対して、イーサリアムがとった行動が原因となり、イーサリアムとイーサリアム・クラシックは袂を別ちました。

信念の違いが袂を別つ原因に|「Code is Law」なのか、「Community is Law」なのか

イーサリアム・クラシックは、非中央集権というブロックチェーンが持つ特徴をとても重視しています。人(思惑)によって方針を決めるのではなく、システムによって方針を決めるべきだという考え方を「Code is Law」と表現し、イーサリアム・クラシックはこの信念の元に運営されています。

それに対して、現イーサリアム はThe Dao事件の際に、ハッキング前の状態に戻す為のハードフォークを実行し、ハッキングされたイーサリアムとは別の新しいイーサリアムを作ったのです。つまり、人の意志によってシステムを変更したということです。

もちろん自分勝手にやったわけではなく、イーサリアムコミュニティ内で多数決を取り、賛成者が多かったので実行されました。このようにコミュニティ内で多数決を取ることで意思決定を行う方法を「Community is Law」と対比して表現されます。

イーサリアム がハードフォークしたときに、もともとあったイーサリアム が今のイーサリアム ・クラシックであり、ある意味でそこがイーサリアム・クラシックが誕生した瞬間といえます。

ブロックチェーンというものを突き詰めて考えていくと、私的財→公共財(インターネットなど)→自然や宇宙のような自立したシステム(ブロックチェーン)というように段階的に進化してきたものとも認識することができ、人の思惑を排除することができる自立したシステムを作れるという点にブロックチェーンの一つの特徴があります。

「Code is Law」と「Community is Law」のどちらが良いのかという判断はとても難しく、時として少数派の意見が社会を変革することもあり、多数の意見が必ずしも正しいわけではないこともあります。この問いに答えがあるのかどうかわかりませんが、そういう点でイーサリアム・クラシックの将来性はとても興味深いです。

イーサリアムとの違い

機能性の違い

基本的な仕組みはほとんど同じで、両者に大きな違いはほとんどありません。

イーサリアムと同じようにスマートコントラクト機能は実装していますので、複雑な処理も可能ですし、DAppを開発することもできます。

不安要素|比較すると時価総額が低く、技術力が弱い

時価総額や通貨の価格はイーサリアムとイーサリアム・クラシックでは異なり、残念ながらイーサリアム・クラシックの方が時価総額も価格も低いです。

そもそもイーサリアム少数派から生まれたので、規模が小さく、そのため技術力や資金力も弱いので当然といえば当然です。

今後市場拡大が見込まれるIoT分野に参入

上記に示した通り、イーサリアム・クラシックはイーサリアムと比較すると、機能が似ているので、性能面での差別化は難しく、かつ資金力、技術力共に劣っています。

ですので、同じ市場だと勝算が低くなるので、イーサリアムとは異なる市場「IoT」分野での開発をはじめました。

IoT市場は2020年には市場規模が3兆円まで達するのではないかと将来性を期待されている成長分野です。

IoT分野に参入している仮想通貨は他にもあり、IOTAなどが有名です。

サイドチェーンの実装を予定

イーサリアム・クラシックロードマップによると、今後サイドチェーンの実装を予定しているようです。IoT分野はP2P(ヒトとヒト)だけではなく、M2M(モノとモノ、機械と機械)分野も含んでくるので、これまでのP2Pのインターネットと比較すると大量の情報を処理しなければなりません。

メインチェーンだけでそれだけの情報量を負担すると、処理が追いつかない可能性もありますが、サイドチェーンを実装するのであれば処理速度の遅延が改善されるはずです。

仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の詳細

発行上限枚数:約2億1,000万ETC

承認方法:PoW

公式サイト:イーサリアム・クラシック公式サイト

ロードマップ:イーサリアム・クラシックロードマップ

仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の評価

仮想通貨Ethereum Classic(ETC/イーサリアム・クラシック)の将来性

イーサリアム・クラシックとイーサリアム の違いは、機能面での違いはあまりないのですが、資金面や技術者の数などで今後の発展のスピードには差がついてくる可能性が高く、イーサリアム(ETH)は、次期アップデート「コンスタンティノープル」でスケーラビリティの改善を予定しており、今後はさらなる機能性向上のために、PoWからPoSへコンセンサスアルゴリズムを移行させていく予定をしています。

IoT分野への参入で地位を確立できるか

イーサリアム・クラシックは、イーサリアムとは違う市場であるIoT業界で独自の地位を築こうとしています。

IoT分野は今後さらに普及することが見込まれている業界なので、実用性を伴うようになればイーサリアム・クラシックの需要が増加してくる可能性が高いです。

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