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DeFiブログ

どこでステーブルコインを運用する?Ethereum、BSC、Polygonで考えてみました

今年の6月はBitcoinを始めとし、ほとんどの暗号資産の価格が下落しました。

最近ではバブルが弾けたのでは?という人もいますが、状況はハッキリしていません。

少なくとも6月は価格変動の影響で、投資家たちが守りを固めた時期と言えるでしょう。

すると気になるのは、どこでステーブルコインを運用したらいいかということです。

もはやこれは暗号資産に関わる人の命題とも言えます。

この記事ではEthereum、BSC、Polygonの3つに分けて、ステーブルコインの運用先のプールを紹介していきます。

ステーブルコインとは

運用方法に入る前に、ステーブルコインについて復習しておきます。

今回ご紹介するステーブルコインとは、主に1USドルに価値が安定するように作られたトークンのことです。

3種類のトークンが存在すると言われています。

  1. 法定通貨担保型
  2. 仮想通貨担保型
  3. 無担保型

それぞれ見ていきましょう。

1.法定通貨担保型

法定通貨担保型は最も有名なタイプのステーブルコインでしょう。

ステーブルコインの発行体は、保管しているUSドルを担保とすることで、価格の安定性を担保しています。

有名なところではTetherのUSDTなどがあります。

ただし問題点はTetherが本当に担保となるUSドルを保有しているのかどうかや、発行体があるために規制当局が介入する危険性があることです。

2.仮想通貨担保型

仮想通貨担保型は文字通り他の仮想通貨を担保にして価格を安定させます。

有名なのはMakerDAOの発行するDAIです。CDP契約をして、 ETHなどの仮想通貨を預けることで、一定数のステーブルコインを獲得できます。

具体的に見てみましょう。

100$相当のETHを入金して、50$相当のDAIを受け取ります。この場合DAIは200%担保されていることになります。

つまりETHの価格がある程度下落しても、DAIは価値を安定させることができるのです。

ただし過剰担保という問題も存在しています。先程の例だと100$相当のETHを預けても、50$相当のDAIしか受け取れないわけです。

3. 無担保型

無担保型ステーブルコインはアルゴリズムで価格を安定させようとするプロジェクトです。

先日話題になったIron Financeなどはこの無担保型(正式には部分担保されていました)に該当します。

ご存知の方もいるかもしれませんが、Iron FInanceの価格安定性は保たれなかったですし、無担保型のステーブルコインはなかなか主流に上がってきません。

なので、もしステーブルコインを運用するなら

  • 法定通貨担保型
  • 仮想通貨担保型

のどちらかを利用することになると思います。

The Block社のレポートを見ても、流通している大部分のステーブルコインはUSDT、USDC、BUSD、DAIだということがわかります。

https://embed.theblockcrypto.com/data/decentralized-finance/stablecoins/share-of-total-stablecoin-supply/embed

ではEthereum、BSC、Polygonでのステーブル運用方法を見ていきましょう。

Ethereum:Curveで運用(2%~)

https://curve.fi/

ステーブルコインで流動性供給するとして、一番安定しているのがCurve.fiだと思います。

DAI,USDC,USDTの3poolのAPRは2.2%ですが、CRVトークンをロックすることでveCRVトークンを獲得し、さらに利率を上げることが可能。

手順としてはCurveFinanceでDAI、USDC、USDTのどれか、もしくは全てを流動性供給するだけです。

BSC:Pancake Bunnyで運用(10%)

https://pancakebunny.finance/pool

Pancake BunnyはBSC上のイールドアグリゲーターです。

自動複利でユーザーの資産を運用してくれる上に、独自トークン$BUNNYをもらうこともできます。$BUNNYがもらえるため、PancakeSwapよりも高い利回りが魅力です。

以前ハッキング被害に遭いましたが、さらにセキュリティを高めて監査も複数受けているところです。

BunnyでUSDT-BUSD FLIPを利用すると、10.07%の利回りになります。実際にはUSDT-BUSDのLPを自動で複利で運用してくれる分と、$BUNNYの合計になっています。

Pancake Bunnyについてはこちらの記事もご覧ください。

Polygon:Dfynで運用(47%)

https://exchange.dfyn.network/#/pool

DfynはPolygonネットワークから始まったAMMのDEXです。サイトに入るとUIがほとんどUniswapと同じなのがわかるでしょう。

Dfynは様々なネットワークで活用できるDEXになることを目指しており、ノードは複数のレイヤー1およびレイヤー2ブロックチェーンに分散しています。

当初はPolygonネットワークでリリースされましたが、今後はBSC、HECO、Polkadotにも拡張される予定です。

ステーブルコイン運用まとめ

ここまでステーブルコインの基礎から、運用先をみてきました。

利率としてはPolygon>BSC>Ethereumという順番でしたが、高いAPRにはそれだけリスクが伴うのも事実です。

またCurveの2%前後のAPRでも、日本の銀行の利率が高くても0.2%ほどなのに比べたら実に10倍となります。

ご自身の資産とリスク許容度に応じて、ステーブルコインの運用をすることをおすすめします。