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暗号資産(プロジェクト)

仮想通貨Stellar(XLM/ステラ)の将来性・特徴・詳細|Rippleを個人向けに改良した送金・決済プラットフォーム

Stellarは世界中の金融アクセスとリテラシーを拡大するために開発された送金・決済プラットフォームです。Mt.Goxの創設者であるJed McCaleb氏が中心となって開発されました。※Jed McCaleb氏はMt.Gox破綻の3年前にStellar事業を売却

Rippleを基に開発されたプラットフォームなので、基本的な仕組みはRippleと同じです。Rippleと同じように送金にかかる手数料が少なく、取引処理スピードも速いです。

Rippleとの相違点は、Rippleが主に先進国の大手金融機関といった法人を対象としている一方で、Stellarは基本的に個人向けの仕組みを備えているところです。

本記事では、Stellarの特徴、仕組み、将来性について説明します。

Stellar(XLM)の最新価格・相場・チャート・評価

 

 

 

Stellar(XLM)の特徴

特徴1:Rippleを基とした個人向けの決済送金用プラットフォーム

Rippleを基に作成されているので、基本的な仕組みは似ており、大きく異なるのは「個人向け」であるという点です。

Stellarは、Rippleの以下の点を踏襲しています。

  • 毎秒1000回の処理が可能で、迅速かつ信頼性の高い方法で、低コスト(基本手数料:0.0001XLMに国際的な送金・決済を実現している。
  • 日本円→Stellar→米ドル、ビットコイン、リップルというように、他の法定通貨や仮想通貨に換金して送金できる。

特徴2:価格変動を抑制するために、発行枚数を毎年1%づつ増加

StellarはRippleを基に作成されていますが、発行数の取り扱いについては真逆の性質を持っています。

Rippleは1000億枚と上限があり、使用(認証)されるたびにXRP(リップルのトークン)は削除され、発行数が徐々に減少していきます。それに対して、Stellarの場合は、最初に1000億枚発行した後に、1年ごとに1%づつ増加する仕組みになっています。市場に出回る量が増えることで、価格変動リスクを抑えているのです。

Stellarは個人向けの送金決済システムであることから、価格変動を抑制する仕組みが必要なのです。

特徴3:RippleのXRP Ledgerを改良した独自プロトコルSCP

運営は非営利団体のStellar Development Foundation(トークンを5%所有)が行なっており、オープンソースなので分散型といえます。

Rippleでは、Rippleが選んだ限られた承認者たちによって、分散型取引台帳(XRP Ledger)を管理・記録しています。取引が承認されるには、承認者の80%以上の合意が必要となります。仮に80%に満たない場合は、チェーンが分岐してしまうという問題が生じてしまいます。

Stellarは、RippleのXRP Ledgerを改良した独自のプロトコルSCP(Stellar Consensus Protocol)を採用しており、Rippleが潜在的に抱えているチェーンが分岐してしまう問題を解消し、80%以上の合意が得られない場合でも、承認されるようなっています。

SCPはセキュリティ面、スケーラビリティ面でXRP Ledgerより優れているといえます。

特徴4:Stellarの利用にはFacebookアカウントが必要

Stellarは、アカウント作成の際にFacebookと連携させなければなりません。

理由は、中国人の参入防止のためと言われています。(※中国ではFacebookを使用できません)

ビットコインの暴騰は、中国人の投機が原因だと言われているため、その暴騰を防ぐためにFacebookアカウントとの連携を義務化したようです。

Stellar(XLM)の詳細

発行上限枚数:なし

承認方法:SCP(Stellar Consensus Protocol)

公開日:2014年7月31日

公式サイト:Stellar公式サイト

リソース:Stellar Lumens(XLM) Blockchain Explorer

ホワイトペーパー:Stellar White paper

Stellar(XLM)の評価

Stellarの将来性:実用性、大手企業と提携しシェア拡大、分散型取引所SDX開設予定

Stellarはあまり価格変動しないような仕組みを備えているので、決済・送金システムとしての側面が強く、投機的な面では魅力的ではないかもしれません。

その代わりに、個人向けの送金システムという実用性という面では、かなり期待されています。各国の大手企業と提携を結んでいるので、シェアは拡大してきています。

  • Deloitte(デロイト) 大手コンサルティング会社と提携。海外への送金が容易になりました。
  • IBM  IT企業IBMとも提携しています。IBMのシステムとくっつけて、2020年までに10億人以上の人々に金融システムを届けることを目標としています。
  • TEMPO フランスの送金会社と提携。送金市場は1,500億ドル以上の規模が見込まれている。

また、送金だけではなく、分散型取引所SDXの開設も予定しており、HPによると全通貨手数料無料で取引できるようです。

シェア拡大に特に力を入れているので、実用性のあるコインになる可能性は十分ありそうです。

Stellarのウォレット

XLM(ルーメン)用のウォレットはデスクトップ・ウォレット、モバイル・ウォレット、ウェブ・ウォレットの3つに分類され、合計で16個あります。

おすすめ取引所

国内での取り扱いはないので、海外の取引所を利用するしかありません。

  • Binance
  • Bittrex