仮想通貨Lisk(LSK/リスク)の将来性・特徴・詳細|Alpha SDKで自身のブロックチェーンを開発!それも皆知ってるJavaScriptで!
LiskとはLisk Foundationが開発する分散型ブロックチェーンアプリケーションプラットフォームであり、そこで使われる仮想通貨がLisk(LSK)です。
2016年に公開されたLiskですが、その目的はJavaScriptで独自のブロックチェーンの開発を可能にすること。
このためSolidityという独自の言語の学習が必要なEthereumと比較した場合に開発が容易な点、メインチェーンとは別のサイドチェーンが存在することなどが注目されます。
仮想通貨Lisk(LSK/リスク)の最新価格・相場・チャート・評価
仮想通貨Lisk(LSK/リスク)の特徴
2016年にスイスで設立されたLisk Foundation(非営利)によって開発されたLisk。
設立はスイスですが、開発の拠点はベルリンにあり、そこに50人以上のフルタイムで働くメンバーで構成されたチームがあるようです。
昨今リモートで働くことが好まれてはいますが、Liskでは開発に関わる人材が留まるような文化を築くため、このような形にしているようです。ちなみに、労働形態に関してもフレキシブルな選択肢を用意しているとのことで、働きやすそうな環境。
他にも、ブロックチェーンという複雑な課題に取り組む場合は同じ空間で働く方が効率的だとか、完全なリモートではチームをスケールさせた場合にある時点でマネージメント面での問題が発生するといった理由があるみたいです。
それでも非中央集権化を尊重しているLiskは、世界各地にLisk Centersと呼ばれるコワーキングスペースを開設しています。
- 廈門市 中国
- 東京 日本
- ユトレヒト オランダ
Elite Centerとも呼ばれるみたいですが、東京の日本橋にもあるは面白いですね。
2016年の稼働から一度もセキュリティーブリーチがないことも自慢の一つの様子。
特徴1:JavaScriptでの開発が可能
Liskでは広く普及しているプログラミング言語であるJavaScriptでのスマートコントラクトの開発が可能です。
Liskという名前を聞いたことのない方でも、JavaScriptはご存知の方が多いのではないでしょうか。
ホームページ制作などでも利用される一般的なプログラミング言語を利用した開発を可能にすることで、Ethereumなどと比較した場合に参入障壁が低く、簡単に開発できるようにしています。
特徴2:スマートコントラクトはサイドチェーンで実行
Ethereumで有名なスマートコントラクトですが、Liskでも同じ機能を使うことが可能です。しかし両者ではプログラムを実行する場所が異なります。
Liskのスマートコントラクトのプログラムはメインのブロックチェーンで直接実行されるわけではなく、サイドチェーンと呼ばれるメインチェーンとは別に用意されたブロックチェーン上で実行されます。
メインチェーンと切り離すことにより、処理能力の向上や障害が発生した際の対応が柔軟に行えるなどの利点があります。サイドチェーンで問題が発生したとしても、メインチェーンには影響がなく、切り離されたサイドチェーンのみハードフォークを行うという対応も可能です。
特徴3:コンセンサスアルゴリズムにはDPoSを採用
LiskではDPoS(Delegated Proof of Stake)をコンセンサスアルゴリズムに採用しています。これはPoS(Proof of Stake)を発展させたものであり、Delegated(delegateは委任する・指名するの意)の語の通り選ばれた代表者がフォージング(ビットコインなどでいうマイニング)するシステムです。
Lisk所持者が投票を行い、最大101人の代表者が選出されます。この代表者のみフォージングすることが可能です。投票するにはLisk Nanoウォレットが必要で、手数料がかかります。フォージングの方は投票で上位101位以内に入る必要があり、簡単に参加できるわけではありません。
特徴4:Alpha SDKでブロックチェーン開発を容易に
Liskが提供するAlpha SDKと呼ばれる開発キットを利用すれば比較的簡単にブロックチェーン自体を作ることが可能です。
ここが面白いところで、LiskはJavaScriptで参入障壁を低くして入りやすくしていると共に、スマートコントラクトの開発だけに留まらずブロックチェーン自体を開発できるようにしているのです。
こうすることで、ブロックチェーンに関するグラウンドレベルのテクノロジーが進歩することを期待しているようです。
LiskはAlpha SDKをマイルストーンとすべく、様々な機能を用意しています。その中でも特に面白いと思うのが、様々なパラメーターを変更可能であるという点です。
ブロックタイムやブロック報酬、ブロックサイズなども変更可能で、更にオリジナルのカスタムトランザクションを定義することも可能となっています。
このAlpha SDKが依存しているのはNode.js、PostgreSQL、Redis(これはオプショナル)といったラインナップで、どれも既に身近になっているものではないでしょうか。こういった開発での学習コストを低く設定する方針を徹底しているところにはかなり好感がもてます。
オリジナルのブロックチェーンを作成し、新たなコンセンサスアルゴリズムを採用したり、新たなP2Pレイヤーを構築したりするのはワクワクするでしょうね。
仮想通貨Lisk(LSK/リスク)の詳細
発行上限枚数:なし
承認方法:DPoS(Delegated Proof of Stake)
公開日:2016年1月
公式ページ:https://lisk.io/
公式ブログ:https://blog.lisk.io/
GitHub:https://github.com/LiskHQ
仮想通貨Lisk(LSK/リスク)爆上げの時期!
2016年の公開直後2017年のアップデート時などの価格上昇も注目されていましたが、今年2月に予定されていたリブランディングに対しての上昇が過去一番大きかったようです。
前年の2017年末から上昇のトレンドになり、最大約4倍まで価格が上昇しましたが、リブランディング終了前から急激な下落傾向に転換。4月から5月に上昇に転じるも再び緩やかな下降に転じ、2018年11月現在は2017年12月頃の値段を下回る3ドルあたりを推移しています。
仮想通貨Lisk(LSK/リスク)の将来性
JavaScriptで開発出来るメリット?
EthereumのスマートコントラクトをSolidityという専用の言語で記述する場合と比較して、LiskではJavaScriptという広く普及した言語での開発が可能であるため、参入障壁が低く、エンジニアを広く集めることができると言われることがあります。
確かに新しい言語を覚えるより既にある知識を使えた方が楽でしょう。しかし、そもそもSolidity自体JavaScript的と言われる言語ですし、一部で語られるように難解な言語ではないと思います。
また、現時点でブロックチェーン開発を行おうとする開発者は技術に貪欲である人が多く、そういった方たちには仮に学習コストが高くても負担にはならないでしょう。JavaScriptやPythonなど一般的に広く利用されている言語でスマートコントラクトを開発出来るプラットフォームが他にも存在することから、この点だけでLiskが他のブロックチェーンプラットフォームより優れているとは言えないと思います。
また、上記の様にJavaScriptで記述可能な点からアプリケーションの開発も活発に行われるなどと期待されることがありますが、現状ではEthereumでの開発の方が活発に行われており、同等以上に活性化するにはまだまだ時間が掛かりそうな印象です。
ただ、JavaScriptでブロックチェーン開発の間口を広げ、到達点をスマートコントラクトより奥のブロックチェーン自体の開発に設定しているのは素敵だと感じますし、選択肢として魅力的です。
開発は順調?
過去にアップデートが延期されるなど、予定通りに開発が進んでいない印象があります。競合するブロックチェーンプラットフォームは多数に存在しており、順調に開発が進んだとしても競争に勝つことは容易ではないでしょう。不完全なままでのリリースなどは絶対に避けないといけないですが、前述の様な状況で開発が計画通りに進まないのは良い材料とは言えないと思います。
海外のフォーラムでは、具体的なリリース日を公表して開発を行うのではなく、リリースできる確信が持てるようになってから具体的な日程を公表して欲しいなど批判的な意見もありました。
おすすめ取引所
国内取引所
- GMOコイン
- Coincheck
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海外取引所
- Binance