NFT

【インタビュー】よしもと若手お笑い芸人46組90名がNFTになる?Xクリエーションのデジタルカードとは何か

2020年末からNFT市場が盛り上がりを見せています。ZenismでもHashMaskやDapper Labsのご紹介をしてきました。

海外でのプロダクトが話題に上りますが、日本ではなんと吉本興業グループがNFTに参加を始めました

今回は吉本のお笑い芸人や、グローバル・ボーイズ・グループJO1のデジタルカードをNFTとして開発しているXクリエーション株式会社 代表取締役/CEOの河上 昌浩氏にインタビューを実施。

  • 世界初となる紙とデジタルを連動させたNFTの仕組み
  • よしもとデジタルコレカの開発で苦労した点
  • NFT市場の展望

などについてお話を伺いました。

ぜひ最後までご覧ください。

Xクリエーション株式会社立ち上げの経緯とは?

ー河上様の経歴を教えていただけますか?

河上代表:

大学は武蔵野美術大学に通い、卒業してから広告代理店に入りました。その後、ゲーム業界に入り30年ほどゲーム開発に携わっています。

ここ3年ほどはFintech系のウォレットの開発や実証実験を行う中で、ブロックチェーンに興味を持ちました。

ウォレットの開発と並行してdAppsの開発もしていましたが、その中でdAppsが普通のアプリゲームのユーザーに受け入れられるまで相当時間かかると気づいたのです。

そのため広告代理店にいた経験、ゲームを開発してきた経験、ウォレットやdAppsの開発に携わった経験を活かして、エンタメに注力したいと思うようになりました。

ー広告会社やデベロッパーとして下地があった上で、エンタメ系のNFTに進まれたのですね。

河上代表:

NFTは絶対に来ると思っていましたし、それを見越して事業を行ってきました。

僕はゲームの開発に30年携わっているので、どちらかというとユーザー目線のもの作りを大事にしています。新しい技術が出てもやはりサービス次第です。

そのため、どのようにすれば一般の人が楽しめるサービスができるのか、という観点で作ってきました。

Xクリエーション株式会社の事業内容について

ーXクリエーション株式会社の事業内容について説明いただけますでしょうか。

河上代表:

弊社には主に3つの事業があります。

  1. ブロックチェーン関連事業
  2. AI関連事業
  3. コンサルティング事業

1つはブロックチェーンとNFTをメインにしたホワイトラベルの開発です。

2つ目のAI事業はブロックチェーン技術とAIを組み合わせた取り組みをしています。

3つ目はIoTに強いメンバーがいるので、ブロックチェーンやIoT、AIを活用したシステムコンサルティングを行っています。

お笑い芸人をNFT化する?よしもとデジタルコレカとは

ーありがとうございます。ブロックチェーン関連事業としてNFTを活用したよしもとデジタルコレカについて伺いたいと思います。

紙のカードとNFTが連動しており、長押しすると動く大変ユニークな取り組みをされているそうですね?

河上代表:

よしもとデジタルコレカはよしもとに所属する46組の芸人さんを、NFT技術を活用して世界で1枚の動くトレーディングカードにしたものです。

リアルカードとデジタルカードを紐付けた世界初のプロダクトで、デジタルカードを長押しすると芸人さんが動きます。

デジタルコレカを楽しむにはアプリが必要で、カードをコレクションしたり、ユーザー同士でカードを売買したり、チャットする機能もついています。

他にもランキングや、よしもトークンのキャンペーンなど機能もさまざまです。

ーなぜよしもとのお笑い芸人とコラボすることになったのですか?

河上代表:

もともと吉本興業さんとはお仕事の関係があり、私たちの事業に興味を持っていただき一緒にNFTを開発するに至りました。

開発する時に注目したのがユーザーさんです。実はお笑い芸人さんのファンの多くは女性です。

弊社は「より良いサービスを新しい技術で」というコンセプトで事業を行っていますので、トレーディングカードをNFT化して、ファンアイテムに近い形で提供しようと考えました。

ただのファンアイテムだけでなく、NFTの特徴を活かして、二次流通も可能で、収益性もあります。

開発に至る経緯で苦労した点:常にユーザーの方に満足していただけるサービスを

ー開発で苦労した点はありますか?

河上代表:

弊社はよしもとデジタルコレカの基盤になっている「エックスデジタルトレーディングカードシステム」を開発しました。特許申請をしていて、このシステム自体を汎用性のあるものにしていく予定です。

苦労したのは、お笑い芸人さんのユーザーを予測することでした。

よしもとデジタルコレカには46組のお笑い芸人さんに参加いただいています。するとファンの方は、この芸人さんは好きだけど、この芸人さんはそんなにファンではない、というケースがあります。

アプリを作る時に、個別のファンの人に吉本愛を伝えないといけません。

そのため弊社はめずらしいIPの使いかたをしていると思います。事務所全体のNFTのアプリを作っているようなものですので、そこが苦労したところですね。

沢山の方にみて頂きたいので、よしもとデジタルコレカはWEBサイトを展開しています。

ブロックチェーンサイトを構築するとサインインする為にMetaMaskなどの専用ウォレットが必要になリますが、誰でも簡単にサインインできるようにWalletConnect(ウォレットコネクト)も導入。

各サイトへのサインインにはよしもとデジタルコレカのアプリからQRコードをスキャンするだけで、WEB3接続できるように構築しました。

NFTはなぜ注目を集めているのか、今後の展望は?

ーなぜNFTが注目されていると思いますか?

河上代表:

DEX、DeFi、NFTという流れになっていて、今はDeFi+NFTになっています。アーリーアダプターの方は投機目的、資金運用目的で使われていることが多いと思います。

しかし本質的にNFTはインターネットに続く新しい世界を変える技術です。今まで0価値だったデジタルデータに価値がついただけでも凄い。

ただしNFTに関しては、一般のユーザーが全くNFTかどうかを気にしない状態で使うようになると思います。

dAppsの時もそうでしたが、口座開設して、仮想通貨を買って、MetaMaskを入れて…という手続きは大変です。

弊社はフィアットで買える、スマホから直接マーケットにいける、ユーザーさんの使いやすさに重きを置いています。

実際に僕がやるべきだと思っているのは、NFTかどうかユーザーの方が分からなくてもいいので、みなさんが知らないうちに使って、利便性を感じることだと思っています。

ー今後のNFT市場についてどのようにお考えですか?

河上代表:

僕は出身が美術系なのでアーティストの知人がいます。知人の中には展覧会を開催するほど有名な人もいるわけです。彼らの中に自身の作品をNFT化している人もいますし、NFTアーティストと名乗る人もいます。

NFTが新しい技術で、NFT化すれば儲かるだろうという意図で買われていますが、時間が経てば変化が生じるでしょう。

今はNFT以外で、すでに活躍しているアーティストさんと、駆け出しのアーティストさんが同じ土俵に並んでいますが、将来的には有名作家さんのNFT化された作品が優位になると思います。作品自体に根本的な価値が必要です。

またデジタルのデータに関しては、ほとんどNFTになるかもしれません。ただし現在は数百万などで売買されていますが、落ち着いて安い値段になると思います。

弊社はすでにその状況を見越して事業を行っています。NFTを1枚200円ほどで販売しているのは、費用が高いとサービス自体が広がらないからです。

ーそうですね。イーサリアムで買う時に手数料が1万円だと、なかなか手が出せません。

河上代表:

その通りです。特に弊社で取り組んでいるIPはユーザーの年齢層が低いです。若い女性のファンが多いので、ITリテラシーが高い。SNSで拡散するのも日常で、得意です。

しかし実際NFTを購入している意識はほとんどありません。逆にそこを僕らは丁寧に説明していく必要があると思っています。

NFTは爆発的に広がりますし、いろいろなデジタルデータがNFT化されますが、それはサービス内容次第なのだと思います。

最後にひとこと:NFTを活用して社会に貢献していきたい

ー海外に展開する可能性はありますか?

河上代表:

はい。吉本興業さんは海外にも拠点があるので、タイや台湾などでこのまま展開する可能性はあります。

今後はアニメ系のIPにも力を入れていく予定でして、アニメ系であればヨーロッパのマーケットへの展開が考えられます。

弊社のシステムと、マーケットが繋がった専用のウォレット、そして弊社のサービスの上に乗るIPによって、地域に関係なくリリースしていきたいと考えているところです。

ーNFTを開発する会社として、どのようなインパクトを社会に与えていきたいとお考えですか?

河上代表:

NFTは急速に広まっています。実際に話題に上がったのは昨年末くらいからでしょう。今までのインターネットの登場とは比にならない速さです。今年がNFT元年だとすると、来年、再来年には状況が大きく変化していると思います。

弊社は3年前からNFTに携わり、ユーザー目線を大切に取り組んできました。2025年のエキスポの頃には、さまざまな企業様と一緒に新しい取り組みをしたいと思っています。

また、我々の技術を活かして寄付や食品のトレーサビリティを使いやすくしたいと考えています。SDGsの目標にNFTやブロックチェーンの技術を使ってより良いソリューションを提供できるはずです。

例えば自分が購入した代金の一部が、スマートコントラクトで寄付する仕組みの開発なども、実験して開発していきたいと思っています。

Xクリエーション株式会社:詳細

公式HP:https://xcreation.co.jp/#!/up

よしもとデジタルコレカ:https://yoshimotokoreka.com/

公式Twitter : https://twitter.com/y_digitalkoreka