エアドロップの思惑―まだトークンを発行していない10プロジェクト【まとめ】

Parasqwap DeFiプロジェクト

最近、あるユーザーが分散型取引所DYDXのエアドロップで90万ドル(当時)を稼いだことを明らかにしました。10個のウォレットで大量の取引を行い、計10本のエアドロップを受取った様です。取引量で2番目のカテゴリーに該当するユーザーでさえ、6,413 dydx=89,000ドル相当を受取る権利を得ています。トークン価格は上昇し続けているのでこの収益は膨らみ続けています。

今回は、DYDXの様に独自のトークンを、今後提供する可能性のあるプロジェクトを探ってみたいと思います。

エアドロップの思惑

ArbitrumとOptimism

まずはイーサリアムのスケーリングソリューションであるArbitrumとOptimismです。これらのプロジェクトは、AvalancheやPolygon(MATIC)のような競合チェーンに対抗してTVLを惹きつけるためにトークンを導入するかもしれないと噂されています。

ParaSwap

ParaSwapは分散型取引所アグリゲーターで、様々な取引所の価格を比較してスワップをルーティングします。ParaSwapは最近、Avalanche Rush プログラムに参加し、Pangolinをはじめ、TraderJoeやSushiSwapなど、13のDEXを統合しました。Paraswapの創設者Mounir Benchemled氏は、Epicenterポッドキャストで近々トークンを導入する展望について語りました。ただし「いつ導入されるかは、まだ決まっていない」と述べています。

OpenSea

NFTマーケットプレイスの代表格であるOpenSeaは独自トークンをまだ配布していません。OpenSeaは8月の月間取引高が約1,600億円(約15億ドル)近くに上ったオープンなマーケットプレイスです。

Hop Exchange

Hopは、ユーザーがArbitrum、Polygon、Optimism、xDaiなどの様々なイーサリアムスケーリングソリューション間でステーブルコインを迅速に送ることができるプロトコルです。Optimistic Rollupはレイヤー1への出金に7日間かかることがネックとなりますが、Hop Protocolはこれを解決します。

ZerionとZapper、Debank

どれも複数のDeFiプラットフォームで資産をトラッキングするためのウェブサイトです。

Metamask

500万人以上のユーザーを抱えるイーサリアムウォレットです。開発チームは、先月のコミュニティコールで、ガバナンストークンの導入によるプロジェクトのコミュニティ所有化に「Absolutely(確実に)」オープンであると述べました。しかし、Cryptobriefingに対しエンジニアのエリック・マークス氏は、そうするのはユースケースが「説得力のある場合だけ」と述べています。

Cowswap

CowswapはGnosis Protocolの開発チームがリリースした、分散型取引所のアグリゲーションです。「COW(coincidence of wants)」という経済概念に基づき、フロントランを防ぐ目的でMEV(マイナーの抽出可能な価値)を活用します。Gnosisコミュニティは最近、CowSwapトークンを導入することを議論し始めましたが、どのように配布するかは明らかになっていません。

遡及的エアドロップの事例

9月11日にはイーサリアムトークンをAvalancheにブリッジした16,135人のユーザーに、Good Bridgeトークン(GB)がエアドロップされました。906 GBは一時2.65ドルで取引され、エアドロップの価値は2,400ドルとなりました。Good Bridgeは取引ごとに1%の手数料を課し、GB保有者に再分配しています。また関連プロジェクトBridge Lootは900 GB以上保有するウォレットにNFTを配布しており、追加のメリットがあります。

2020年9月のUniswapエアドロップでは過去のユーザー251,534人に対して、400 UNI (8,500ドル)を配布しました。DfinityのICPも今年、メーリングリストに登録した数千人の初期支援者に、数千ドル相当のトークンを贈っています。また、先月にはSuperRareでアートNFTを売買したユーザーはエアドロップの対象となりました。

エアドロップは発表された時点で対象者(スナップショット)が確定しているケースが多くなっています。事前に利用履歴を作っておきつつ、DeFiの様々なサービスに触れておきましょう。