分散型取引所DODOは出来高が過去1か月で急上昇しており、トークン価値も最大10倍以上上昇しました。きっかけには2月19日のBinanceローンチプール開催と22日のBinance Smart Chain版のデプロイがありますが、BSC版アップグレード「DODOnomics v2」を実装しており、牽引力となっています。出来高とユーザー獲得に成功に貢献しているDODOnomics v2の施策をチェックしておきましょう。
DODOの基本概要
DODOはUniswapに代表されるAMM(自動マーケットメイカー)と似た分散型取引所であり、オラクルを搭載することで「Impermanent loss」の低減を目指すPMM(Proactive Market Maker)という機構を特徴としています。以前は取引可能なトークン数が比較的少なく、ユーザー獲得に伸び悩んでいました。
しかし、2月のDODOnomics v2のスタートによりDODOの取引量と市場シェアは大きく拡大しています。2月17日には過去最高の$102.7Mに達しました。以来、DODOの取引量は$40~90Mの範囲で推移しており、v2以前の2~5倍に増加しています。
DODOnomics v2
DODOのアップグレード「DODOnomics v2」により新機能が実装されており、投資家、流動性プールクリエーター、流動性プロバイダーの3者にとってインセンティブとなっています。
特に重要な点はvDODOトークンの導入です。vDODOトークンは100 DODOをステークすることで受取ることができ、ホルダーは「vDODO Membership」の特典を享受できます。
- DODOプロトコルの100票分の投票権
- Crowdpooling(IDO)の割り当て
- 取引手数料の割引
- 取引手数料の収益の一部を受取る
- ブロック報酬(DODO)
- アフィリエイト報酬と紹介プログラム
- 「他のDODOホルダーをvDODO発行」に促したメンバーは、インフレ報酬がアップします。
3月8日時点に2135名のvDODO所有者が1650万DODO以上をステークしており、vDODO Membershipの現在のAPYは162%となっています。
Crowdpooling(IDO)は、プロジェクトにとって資金調達の場所であり、ユーザーにとってトークンローンチに平等な参加機会を得られます。IDOの関心はかなり高く、2月22日から23日行われたあるキャンペーンでは、最後の3時間で2,500万ドル以上の資金がステークされました。
DODOのロードマップ
DODOはまもなく取引マイニングキャンペーンを開始する計画です。また、他のプロジェクトの流動性を引き付けるため、SushiswapのONSENプログラムに似た「Combiner Harvestキャンペーン」を開始します。DODOnomics v2では単一トークンでの流動性プールの設置が可能となっており、ユーザーとしては「Impermanent Loss」の軽減が期待されます。DODOの出来高、及びvDODOメンバーシップの収益は、今後さらに増加する可能性があります。
・ソース:Binance Research