Maple Finance $MPL がFTX傘下のAlameda Research向けにシンジケートローンを開始しました。
シンジケートローン
シンジケートローンとは、複数の金融機関が協調融資団(シンジケート団)を組成し、借り手のクレジット審査に基づいて同一条件、同一契約書にて融資を実行する手法。従来のシンジケートローンは数十億ドル規模になることが多く、借り手が債務不履行に陥った場合のリスクを軽減するために複数の貸し手に分散される。
Maple FinanceのSid Powell CEOは、Mapleが「Ethereumブロックチェーン上に構築された機関投資家向けの資本市場」だと説明しています。
Alamedaのプール
Alameda Researchのプールは許可制であり、Kyc/AMLの手続きを経てホワイトリストに登録された貸し手のみが利用できます。Alamedaは、このプールからの唯一の借り手であり、このプールに預けられたすべての貸し出し資金を、彼らのマーケット・メーキング・ビジネスに利用します。今回の例では、CoinShares、Abra、Ascendexなどのホワイトリストに登録された金融機関が、立ち上げ時に2,500万ドルの資金をコミットしており、12ヵ月後には10億ドルまで拡大する予定。ローンの固定金利は8%から10%の範囲であるという。
別のプール(Maven 11 Capital)はUSDCの流動性マイニングに誰でも参加できる(APY36.6%)。このプールの担保率は0~100%の間で変化し、今年5月以来の累積収益は137万ドルとなっています。
Maple FinanceのMPLトークンは、プールの損失補填の資本準備金となります。またプール開設者(Delegate)の利益をLPと調整する役割も担います。