SaberはSolana上のステーブルコイン同士とペグアセット同士のためのDEXです。
APYは下記の画像の通りで、執筆時点でステーブルペアのUSDC/USDTのAPYは9%ほど、WBTC/renBTC のペアでも18%を記録しています。
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BadgerDAOやRenなどとも協力してペグ資産を利用可能なほか、多くのチェーンのステーブルコインに対応。
Ethereum上でCurveがステーブルコインのDEXとしてTVLが85億ドルを超えていすが、SolanaエコシステムにとってSaberはまさにCurveのような機能を果たしていくと期待されています。
Saber概要
SaberはSolanaエコシステム上のAMMのDEXです。特にステーブルコイン同士とペグ資産同士(WBTC、renBTCなど)の取引に対応しています。
7月28日時点でSolanaエコシステム上のTVLも3位に浮上しており、1位Raydium,2位Serumに次ぐ規模です。
#Solana
State of Solana
– Top projects are holding most of TVL right now, with @RaydiumProtocol attracts more than $600M
– Some projects have impressive TVL growth like @Saber_HQ, @MercurialFi, @gopartyparrot» What is the secret to launching a successful project on Solana? pic.twitter.com/6uSp2KxeSp
— S◎lanians ☀️ (@solanians_) August 5, 2021
Solanaエコシステム上でWBTCやrenBTCが利用可能になるだけではなく、USDT、wBUSDなど他のブロックチェーンのステーブルコインを交換できるクロスチェーンDEXとも言えます。
Saberを開発するSaber Labsはシードでおよそ8億4000万円を調達しており、今後はstSOLなどのプールを開始する予定のほか、ガバナンスをコミュニティ主導にしていく予定だそうです。
Saberの特徴
Saberの特徴1:クロスチェーンでステーブルコインを交換
Solana上のステーブルコイン同士とペグアセット同士のためのDEXです。オーダーブックではなくてAMMを採用しています。
ステーブルコインに関してはwBUSD,wDAI,wHUSD,USDT,USDCなどさまざまな種類のステーブルコインを取り扱っています。さまざまなブロックチェーンとSolanaの資産の移転が簡単に可能です。
またSaberの特徴としてスリッページが少ないことも挙げられます。
Saberの特徴2:パートナーシップでSolana経済圏を拡大
Saberはさまざまなプロジェクトとパートナーシップを結んでいます。
Renプロトコルと連携して renBTCとWBTCペアの流動性マイニングが可能になったり、Terraと連携して、Solanaで初のTerraUST(UST)のプールや、LUNAプールを立ち上げました。
Saberの特徴3:Solana上のDEXとして高速取引に対応
SaberはSolana上に構築されたDEXであるため、高速な取引が可能です。
SolanaブロックチェーンはEthereumの競合であり、トランザクションが高速で安価です。Ethereumは1秒あたり30トランザクションなのに対して、Solanaは5万トランザクションを1秒あたり処理します。
SBRトークンについて
SBRトークンには2つのユースケースがあります。
- ガバナンストークンとして、Saberプロトコルの開発や、ガバナンスに使用する用途
- Saberのユーザー、流動性供給社などへの報酬として使用
Saberの使い方を画像付きで解説
Step1:ウォレットを接続
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公式サイトに入り、画面右上のConnect Walletをクリックします。
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対応しているウォレットの一覧が出てきますので、今回はPhantomウォレットを利用します。Phantomウォレット以外にも、以前Zenismで取り上げたCoin98Walletも利用可能です。
Solanaを利用するには手数料として少量のSOLトークンが必要です。まだお持ちでない方はFTXで購入することができます。
FTXの口座開設方法はこちら
Step2:トークンを交換してみよう
この記事ではUSDT/USDCペアで流動性マイニングをすることを目指して進めます。
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まずウォレットにあったUSDCの一部をUSDTにSWAP。
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確認画面が出るので条件がOKならConfirmSwapをクリックします。
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Step3:流動性供給
次にPoolsをクリックして、USDT/USDCプールを探します。今回は一番上です。
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預ける数量を等しくなるように選択して、Depositをクリック。
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最終確認画面でConfirm Depositをクリックして、流動性供給が完了です。
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Step4:ファーミングで$SBRを入手
最後にFarmsのUSDT/USDCペアを探して「Stake」をクリックします。
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画面一番下の「Liquidity Mining」の欄で、預けるSLPの数量を選択して「Deposit」。
これでSaberでの流動性マイニングが完了しました。
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Saber詳細
公式サイト:https://saber.so/
Twitter:https://twitter.com/Saber_HQ