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仮想通貨Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン/BAT)の将来性・特徴|BATとBraveブラウザで変えるウェブ広告のあり方

BITとはBasic Attention Tokenの略で、2017年5月31日に公開されたEthereumのERC20に準拠した仮想通貨です。
昨今乱立するブロックチェーンプラットフォームとは異なり、ブロックチェーン技術を使ったデジタル広告を取り巻くエコシステムを作り上げようとしています。

仮想通貨Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン/BAT)の最新価格・相場・チャート・評価

 

 

仮想通貨Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン/BAT)の特徴

特徴1:既存のデジタル広告を問題視

昨今携帯料金の料金が高すぎると問題なり、まだまだ下げる余地があるとの見解が菅官房長官から示されたのを受け、携帯事業者各社も対応に迫られています。YouTubeに代表される動画コンテンツや動画配信サービスを利用する上で、料金の問題は避けては通れませんよね。でも、実際にパソコンや携帯でオンラインのコンテンツを閲覧する際に、多種多様な広告を見たりしていませんか。この様な広告にも通信量がかかり、動画で作られた広告にはより大きなデータ料があるのです。例えばYouTubeであれば再生開始時や再生途中で挟まれる広告、ウェブサイトに貼られた興味のない広告などに対しても通信料を払っていると考えるとげんなりします。

こういった状況を良しとしないユーザーは、アドブロッカーと呼ばれるプラグインやソフトを利用して広告を自分の視界から排除しようとします。私自身もそうで、普段はあまりウェブ広告に晒されていません。しかしこのアドブロッカー対策を行った広告がたまに表示されるのです!このイタチごっこの状態が続いており、アドブロッカーのアップデートが頻繁に行われています。

現在オンラインでのデジタル広告の市場は仲介者が多くの役割を担っています。広告を出したい人と広告を掲載しても良いという人が直接結びついているのではなく、仲介業者がその橋渡しをしながら利益を得ているのです。YouTubeでは広告収入の一部がユーチューバーに流れる仕組みがありますが、ユーチューバーは規約で具体的な収入を公表できないようです。つまり、どういうふうにお金が流れてるかも不透明なんですよね。

この様にユーザーはマルウェアやプライバシーの危険に自分自身を晒しながら、通信料や電気代を払いながら広告をみています。一部の人は広告を見ることで製作者に広告料が入る考え、自分自身を削りながら嫌々広告を見たりしているのでしょうが(私も広告が表示される場合はそんな気持ちです)そのお金の流れも不透明です。

こういったオンライン広告のありかた変えようとするのがBasic Attention Tokenなのです。

特徴2:BATに対応した専用ブラウザBrave

Braveとは、Brave Software Incが開発するブラウザです。Google ChromeやMicrosoft Edge、Internet Explorer、Mozilla Firefoxと同じ様なものなのですが、標準で広告をブロックする機能を有しています。

どこかで調べた商品に関連した広告が全く別のサイトで表示された経験はありませんか。そういったことを可能にするトラッカーというユーザーを追跡するものも無効化する機能もBraveには標準で装備されています!

このBraveがBATという仮想通貨にどう絡んでくるかが気になりますよね。
ブロックチェーンについては、その透明性の高さが語られることが多いです。既存の見えない部分の多い広告の仕組みを、より透明性の高いものにするためBATではブロックチェーン技術が利用されています。
また、現状はお金を払い時間を掛けてなんの利益もなく広告を見ているユーザーですが、Braveを利用して広告を閲覧したユーザーにはBATを付与しようという構想があるのです。実際にBraveをインストールしてみるとわかると思いますが、初期設定の段階でいとも簡単にウォレットが作成されます。そして初期設定ではブロックされている広告の表示を許可すると、インターネットサーフィンをする際にBraveが許可した広告が表示されるようになるのですが、その報酬としてBraveのウォレットへBATが付与されます。革新的ではないでしょうか。

そして得たBATは直接コンテンツ制作者(例えばYouTuber)に投げ銭することも可能になると。

特徴3:それだけ!?いいことしかないの?

既存のトラッカーやデジタル広告をブロックしてくれるBraveですが、Braveは広告の有効度を計測するためにユーザーの利用情報を集めています。どういった広告が見られているのか、または興味があるのかなどを判断するためにブラウザでのユーザーの活動を利用しているのです。既存のトラッカーをブロックできたとしても結局はどこかに自分の情報を流さないといけない。この場合BATという対価があるので既存のシステムよりましでしょうが、それでもプライバシー保護に命をかけているユーザーからすれば嫌でしょうね。

仮想通貨Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン/BAT)の詳細

発行上限枚数:1,500,000,000 BAT

公開日:2017年5月31日

公式サイト:https://basicattentiontoken.org

公式ブログ:https://basicattentiontoken.org/blog/

仮想通貨Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン/BAT)の評価

Braveブラウザの利用者を如何に拡大するかが問題になりそうです。既存の大手(例えばGoogleやFacebookなど)を中心としたデジタル広告の生態系は出来上がっており、切り崩すのは容易ではないでしょう。実際に今まで様々なウェブブラウザが市場に現れ、注目され、そして使われなくなって消えていきました。そういったことを開発者のBrendan Eichさんもご存知でしょうし、なにか案があるのかもしれません。ちなみにこのEichさん、JavaScriptの生みの親でMozillaの共同設立社という神様みたいな人です。経歴がえげつなすぎてこれだけでもBAT欲しくなっちゃいそう。

ICOの際には153,250ETHを30秒以内で調達してしまうなど話題性はあります。まぁこのICOも多くの人が参加しておらず一部の出資者が多額に出資しているので額が大きくなったとか議論はありますけど。

それでも、コンビニの来店ポイントの様に(実際は商品購入しないとカード提示の機会が無いので違いますが)ウェブサーフィンするだけでBATがもらえるってのはお得感がありますよね。

おすすめ取引所

Binance

Bittrex 

余談

このBrave、実際にインストールしてみたんですがなんかデジャブの様な感じがして。思い出したんですが、以前インストールして使ったことがありました。最近の記憶ではないので2016年頃のβ版だと思います。当時はアドブロッカーが標準搭載のブラウザってことで話題になってた気がします。でも使い慣れたGoogle ChromeとMozilla Firefoxというブラウザがあったりしたんで使わなくなったんでしょうね。記憶からも消えていました。慣れに関しては時間の問題なので、実際にBATの配布機能が実装されてからどの様に普及していくかが楽しみです。
ちなみに使用感は普通のブラウザと変わりません。プラグインとして追加のアドブロッカーなどが標準で入っている感覚で、噂されていた表示の速さなどは感じませんでした。ごめんなさい。

あと、BraveでBasic Attention Tokenの公式サイトを見るとメインページでトラッカーがブロックされたとの表示が出ます!正直なところ、好感が持てそう。