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暗号資産(プロジェクト)

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の将来性・特徴・詳細|合意形成を大切にし永続的なプラットフォームを!

BitSharesはブロックチェン技術を利用したプラットフォームです。仮想通貨を発行しており、単位はBTSです。OpenLedgerというDEXがこのプラットフォーム上で動いていることでも有名です。

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の最新価格・相場・チャート・評価

 

 

 

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の特徴

特徴1:目的

BitSharesはDAC(Decentralized Autonomous Cooperationの略、自律分散型企業)と呼ばれる非中央集権的な企業を運用するプラットフォームを整備し、Bitcoinがお金に対して与えたような影響を企業などの組織構造に与えてパラダイムシフトを起こすことを目的としています。このDACは特定の領域を対象とするものではなく、金融や株式、投票、音楽など様々な分野で応用される可能性を有しています。BitShares上で運用されているDEXのOpenLedgerがDACの良い例だと思います。

特徴2:コンセンサスアルゴリズムはDPoS

BitSharesのコンセンサスアルゴリズムにはDPoS(Delegated Proof of Stake)が採用されています。

Bitcoinなどで採用されているPoW(Proof of Work)には、マイニングの寡占化や処理に必要な演算能力の高さ、高い消費電力などの問題があります。このPoWの代替案としてPoS(Proof of Stake)が選択されるされることが多くなってきていますが、BitSharesはこのPoSを拡張したDPoSを採用しています。

DPoSを採用しているプラットフォームは複数ありますが、具体的に見ると微妙な差があります。
まずBitSharesのDPoSにおいてブロック生成の役割を担うのはwitnessという存在です。witnessは投票を通じて選出され、同様に解任することも可能です。ブロック生成に関わる人数は最低11人ですが、投票次第でもっと多くのwitnessが生成に関わることも可能です。消費電力が少なく、最低限の処理能力で安定したブロック生成が可能である点などが重視されDPoSが採用された様です。この結果BitSharesでは高いスループット、早い反応時間を実現することが可能になります。

特徴3:プラットフォームのガバナンス

ブロック生成に関わるwitnessはDPoSの項目で紹介しましたが、他にもBitSharesを支える存在があります。

まず一番大きな存在はBTS通貨を所有している人たち(BTS holders)です。BitSharesを一つの会社とした場合、BTS所有者は株主の様な存在です。そのため、BTS所有者は投票などを通じてBitSharesのありかたを変更することが可能となっています。DPoSは間接民主主義に似ていると言われますが、少なくともBitSharesのDPoSでは投票する際に所有するBTSの量も考慮される点に注意が必要です。また、代理人へ投票権を委任することも可能となっています。

Bitcoinではコミュニティ内での合意形成が困難でした。例えばブロックサイズのあり方について議論が起こった際には合意形成になかなか至らず、結果としてBitcoinをハードフォークする形でブロックサイズの上限をなくしたBitcoin Cashが誕生したりしました。こういった状況を避けるために用意されたのがCommittee(委員会)です。BitSharesではブロック生成間隔やブロックサイズ、トランザクション手数料、ブロック生成時のwitnessへの報酬、各種役職の定員数などが変更可能となっており、それらのパラメータを決定するために作られるcommitteeのメンバーを選出することが可能です。

workersと呼ばれるBitSharesの開発や、そのエコシステムに資する様な働きをする人たちもいます。BTS所有者たちが承認した場合、彼らに対して報酬が支払われる場合もあります。

特徴4:Referral Program

BitSharesでは利用者を増やすためにReferral Programと呼ばれる勧誘制度を採用しています。このReferral Programはマルチレベルマーケティング(MLM)の様な印象がありますが、BitSharesはReferral Programはマルチレベルマーケティング(MLM)とは異なるものだと説明しています。MLMが多層で構成されるのに対してReferralProgramは1層からしか構成されておらず、自身が手数料を支払うことでその下層から抜けて手数料を得る側の上の層へ上がることができる点が違うのだそうです。

Basic Accounts

Basic Accountsがアカウントを作成した場合の標準設定のメンバーシップになります。これは無料ですが、Referral Programの資格がないためトランザクション手数料のキャッシュバックなどの対象になりません。

Lifetime Members(LTM)

Lifetime Membersにアップグレードするには手数料が掛かりますが、一度アップグレードするとその後に支払う手数料の80%がキャッシュバックされるなど特典のあるメンバーシップです。また、自身が勧誘したBasic Accountsのメンバーが支払う手数料の最大80%を受け取る資格もあります。

Annual Members

2016の第1四半期に削除された、現在は存在しないメンバーシップです。1年分の手数料を支払うことで、その期間はLifetime membersと同じ資格を得れた様です。

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の詳細

承認方法:DPoS

公開日:2014年

公式サイト:https://bitshares.org

仮想通貨BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の将来性

まず、OpenLedgerという世界で初めてのDEXがBitShares上で運用されていることはプラットフォームとして十分な実績ではないでしょうか。

他のプラットフォームでもそうですが、既存の企業がブロックチェーン技術を利用するのであればコンソーシアム型など利用者を限定した形になるのではないでしょうか。そのため、既存の企業が今の形のBitSharesをプラットフォームとしてそのまま利用することはあまりないように思えます。しかし、BitSharesではその企業などの組織構造自体にパラダイムシフトを起こそうとしています。そもそもBitSharesが想定しているDACは既存の中央集権的で人間が介在する様な企業ではないのです。今後BitSharesの考え方に賛同する人が増えた場合、このプラットフォームはすごく魅力的なものに映るのではないでしょうか。

ステークホルダーが変更なパラメータが用意されていることはBitSharesがスケーラビリティに自身を持っているからこそ出来ることだと思います。理論上は1秒間に10000トランザクションの処理も可能だと聞くと確かにすごいですね。

またガバナンスや勧誘プログラムなども独特で、ステークホルダーが皆でBitSharesの将来を形作れるのは面白そうです。

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