仮想通貨VeChainは、2017年8月25日に公開されました。公開当初はERC20規格に準拠したトークンでしたが、2018年6月30日にVeChainのメインネット「VechainThor」の独自ブロックチェーンへ移行しています。
信頼性の高い分散型ビジネスエコシステム(ブロックチェーン)を利用することで、透明性の高い情報フロー、効率的なコラボレーション、価値移転の高速化を実現させることを目的に誕生しました。具体的には、商品偽装などを防ぐためのサプライチェーン管理を簡易化することなどに注力しています。
さらに、VeChainはプラットフォームとしてAPIゲートウェイサービスや分散型データストレージなども構築可能なので、幅広い分野での活用が見込まれています。
VeChain(ヴィチェーン/VET)の最新価格・相場・チャート・評価
VeChain(ヴィチェーン/VET)の特徴
特徴1:信頼性、透明性の高い認証・追跡機能
VeChainは対象となる商品にIDを割り当て、そのIDをVeChainのブロックチェーン上に登録することで、商品の認証・追跡を可能にしています。
暗号化されたチップ(NFCチップ・ QRコード・RFIDタグなど)を商品に埋め込み、その情報をブロックチェーン上で管理し、スマートコントラクト機能を用いてチップを埋め込んだ商品情報を自動的に認証・追跡していきます。このようにサプライチェーンの流れを追いながら、自動的にブロックチェーンに記録されていくので、改ざんが難しくなり、チップ搭載の商品が正規品であることを証明していくという仕組みです。
VeChainの活用例
- 食品業界
産地偽造問題は、食の安全を脅かす問題として国内ならず世界的にも関心の高いテーマです。 VeChainではこの問題に対して、ブロックチェーンを活用した偽造防止策、販売元、輸送手段の追跡機能などを提案しています。
- ブランド品
ブランド品の真贋判定に利用されます。NFCチップを各商品に埋め込み、それぞれの商品に独自のデジタルIDを割り当てています。これらのIDをブロックチェーン上で管理し、商品の流れ(製造、物流、倉庫保管、流通、小売、品質チェック)をスマートコントラクトで自動処理していくので、改ざんが難しくなり商品の偽造を防ぐことができます。
- 農業
IoT(Internet of Things)を活用して、農作物の収穫状況や品質を自動的にデータ化していくことができるので、より効率的に高品質な農作物を作りやすくなります。
その他、自動車業界や小売、物流業界でもVeChainは活躍するであろうと期待されています。
VeChain(ヴィチェーン/VET)の詳細
発行上限枚数:8憶6700万枚
承認方法:PoA(Proof of Authority)
公開日:2017年8月15日
公式サイト:Vechain公式サイト
公式twitter:vechain公式twitter
ホワイトペーパー:Vechainホワイトペーパー
VeChain(ヴィチェーン/VET)の評価
VeChain(ヴィチェーン/VET)の将来性
多くの企業と提携し、利用用途が広がってきている
- 中国大手保険グループPICCと業務提携|VeChainの技術を活用することで、透明性向上や保険料の削減、詐欺防止などの効果を期待しているようです。
- 世界4大会計事務所PWC|会計監査、コンサルティングを提供するロンドン発の企業
- Kuehne&Nagel|スイスの物流企業で、船積小包のトレーサビリティ向上を要望
- 中国タバコ産業|偽タバコが多いとされる中国のタバコ産業改善を目的としている
- ドイツ最大の鉄道貨物ロジスティクス企業DB Schenker||VeChainThorプラットフォームを利用したサプライヤ評価システムの開発
- NTTドコモ|2020年にサービス開始が予定されている5Gオープンパートナープログラムへの参加を発表しています。
- 大手自動車メーカーBMW|自動車の所有者や走行距離、修理歴などの情報をブロックチェーンで管理し、不正のない中古車取引を実現させる予定です。
VeChainの今後
Vechainは様々な分野で利用用途を広げており、自動車や通信、物流など、人々の生活を支えるインフラや、今後市場拡大を見込まれているIoT分野での活用が期待されています。
また仮想通貨に厳しい姿勢を見せている中国政府とも提携を行っている点も注目されています。
今後も提携先を増やしていく可能性がとても高いため、ユーザーや投資家の注目度はさらに高まっていくことが予想されます。
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