DeFiZapとは、事前に設定された投資配分に基づいて1トランザクションで自動的に資金をCompound、bZx、Setなどの複数プロトコル間に分散投資するというスマートコントラクトです。TokenSet(※下記事参照)が暗号資産を対象とした投資信託なのに対して、ZapはDeFiプロトコルを対象とした投資信託と言えるかもしれません。2019年11月現在はβ版でイーサリアムメインネットで公開されています。今回はDeFiZAPの概要をざっくりとご紹介致します。
Zapとは
Zap(ザップ)とは、DeFiプロトコルを対象とした投資信託のようなモノで、様々な商品が現在開発されています。上画像はLenderという名称のZapで、投資額の10%がdLETH2x、90%がcDAI(※下記事をご参照ください)に自動配分されるという商品です。例えば1ETHをLenderZAPに預けると、Fulcrum(bZxプロトコル)上で0.1ETHを2倍レバレッジをかけてロングポジションをとり、Compoundで0.9ETH分のDAIをレンディングしていることになります。この複数のプロトコルでの動作を1トランザクションで自動的に行えるため、ガスコスト、取引作業時間の節約を期待できます。※その他のZapはこちらで確認することができます。DeFiZapチュートリアル動画
最適なZAPを教えてくれるサービス「Zap Generator」
DeFiZapには、ユーザーの投資スタイルに合わせて最適なZapを選んでくれるZap Generator(Zap生成機)と呼ばれるサービスが存在します。例えば上画像の場合のように、Q:What is your investing style?(あなたの投資スタイルは?)という質問に対して、A:コンサバスタイル(固定収益希望)、B:手ごろな感じで(少しリスクをとって収益をあげたい)C:アグレッシブスタイル(ハイリスクハイリターン希望)の択一式で質問に答えていきます。このような質問に順次答えていくと最適なZAPを提示してくれるというサービスなのですが、まだテスト段階のようなので投資アドバイスとしてではなく、一つの参考として受け入れることをオススメします。ENSドメインを利用
上述したLenderZap用のENSアドレスLender.DeFiZap.eth宛にウォレットから送金するとCompoundとFulcrumへ簡単に投資することができます。2019年11月現在確認できているDeFiZapのENSアドレスはLenderの他、ETHMax.DeFiZap.eth(ETH Maximalist)のみです。 ※ENSとはEthereum Name ServiceというEthereumアドレスに名前をつけるサービスのことです。これによりweb3ウォレットへ依存しなくてもZAPを購入することが可能です。今後予定されている計画
- DeFiZapシンプルダッシュボードUI
- Wyre統合|銀行口座からダイレクトに入金可能に(※Wyre対応地域のみ)
- 自動投資プラン|銀行口座を紐付け、選択したZapに定期預金(※Wyre対応地域のみ)
- アンチZap|Zapを選択した資産に売却
- エンドユーザーが残高とROIを追跡するための独自トークン
- TokenSets、Synthetix、dydxを統合予定
DeFiZap詳細
- website:defizap.com
- Twitter(@NodarJ):https://twitter.com/NodarJ
- Devpost(Kyber Virtual Hackathon):https://devpost.com/software/defi-zap
- Telegram:https://t.me/DeFiZap
- Github:https://github.com/DeFiStrategies/KyberVirtualHackathon/tree/master/SmartContracts