先日「Raydiumのはじめ方」を前編後編に渡ってご紹介しました。
【前編】Raydiumとは?使い方・口座開設方法・Solanaを徹底解説
【後編】Raydiumとは?流動性供給・ファーミング・ステーキングを徹底解説
ここでは3月22日に発表されたRaydiumの新たな「Fusion Pools」と「Dual Yield」について解説します。
Fusion Poolsとは?
Raydiumとパートナーシップを結んだBonfida、Kin、Maps.me、Oxygenの4つのプロジェクトの流動性プールが新たに追加されました。RAYとそれぞれのプロジェクトのトークンの流動性を供給することができます。
「Fusion Pools」はエコシステム全体の流動性を促進し、プロジェクトの成長のきっかけとなります。Raydiumは今後数ヶ月で、より多くのプロジェクトと提携し、コミュニティをさらに拡大すると発表しました。
Dual Yieldとは?
今回のサービス開始によって新たな取り組みが発表されました。それがDual Yield(デュアルイールド)です。例えばPancakeSwapでBNB/CAKEペアのファーミングをしてもCAKEしか得ることができませんでした。
一方でデュアルイールドは流動性供給をした両方のトークンを得ることができます。例えばRAY/MAPSの流動性供給をして、そのLPトークンでイールドファーミングをするとRAYトークンとMAPSトークンの両方を入手できます。
将来のフュージョンプールがすべてデュアルイールドになるとは限りませんが、Raydiumは可能な限りプールでこの機能を提供する予定だそうです。
今回参加が発表された4プロジェクトの概要
Bonfida(FIDA)
Bonfida(FIDA)は、Solanaブロックチェーンを活用し、Serum取引プロトコルに基づいて構築された分散型のノン・カストディアル取引所です。Serum、Solanaとユーザーの間のギャップを埋めるためのGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を構築し、世界初のSolanaのデータ分析を提供しています。Coingecko、CoinmarketcapなどでBonfidaのAPIが使用されています。
Oxygen (OXY)
Oxygen (OXY)は、借り入れ、貸し出し、レバレッジ取引を民主化しながら、何億人ものユーザーをサポートするために構築されたDeFiブローカー・サービスです。SolanaのスピードとSerumのオンチェーン・オーダーブックがOxygenプロトコルの核となり、借り入れと貸し出しのマッチングを可能にしています。現在はOxygen walletがリリースされており、iOSとAndroidでダウンロードできます。
Bonfida(FIDA)とOxygen (OXY)の概要と、Serumエコシステムについてはこちらもご覧ください。
Kin(KIN)
KINはカナダ発のKik Interactive社により発行されたトークンです。同社の開発する「Kik」というアプリケーションは現在登録者数が3億人を超え、月間のアクティブユーザーが数百万人を越えています。アプリ開発者とユーザーは、デジタル体験、製品、サービスと引き換えにKinトークンを手に入れ、使用することで、Kinエコシステムを生み出します。
Maps.me(MAPS)
Maps.me(MAPS)は、9年の歴史と1億4千万ダウンロードを誇るオフライン地図・旅行アプリです。Maps.me 2.0は、没入感のある地図体験を提供し、デジタルウォレットを内蔵しました。このウォレットにより、ユーザーはDeFiにアクセスし、利回りの獲得、ホテルの予約、通貨の交換などを行うことができます。
Fusion PoolsとDual Yieldのはじめ方
3月24日現在、Raydium内のSwap機能でMAPSやKINを入手することはできません。そのため、FTXでRAYとペアにしたいトークンを購入し、Solletに移す必要があります。
通常の流動性供給と同様に「Liquidity」をクリックして、RAY/MAPSペアを供給しましょう。
「Liquidity」の画面下に、「Your Liquidity」を確認できたら、次のステップに移ります。
「Fusion」をクリックして、ご自身が流動性供給をしたペアを選択します。
MAPS/RAYはトータルのAPYが245%ほど、RAYが55%、MAPSが190%ほどです。「Stake LP→数量を選択→Confirm」をクリックすれば完了になります。
操作感は今までの手続きとほとんど変わりませんでした。数秒で左側の「PENDING REWARDS」でRAY/MAPSがそれぞれ増えているのが分かります。この反映の速さもSolanaの特徴ですね。